■ シャウアー訪問記 ■  
今回、プフォルツハイムに訪れたのは、もちろんシュヴァルツヴァルトの時計産業の中心地だからってのもあるのですが、プフォルツハイム近郊のシャウアーさんに注文していた時計を取りに行きがてら工房見せてください、とお願いしていたからでした。
受注をさばくのけっこう大変な状況で忙しいのに、なんだか申し訳ないなと思いつつ、なんだかんだで約束の時間をオーバーして話し込んでしまいました。
シャウアーさん、本当にありがとうございました。

というわけで以下ご紹介してまいります。
工房の場所
Stowa Museum
工房の様子
一問一答

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visited: 10/19/06
written: 10/21/06

■ 工房の場所 ■  
シャウアーさんの工房はシュヴァルツヴァルトの只中にありました。
プフォルツハイムの駅から743番のバスに乗って山を登ること30分、閑静な住宅街の奥地にありました。
ゆるゆると山を登っていくバスに揺られていくのも車窓が楽しいわけですが、何せ本当に住宅街なので降りる場所をバスの運転手さんにキッチリと教えてもらわないと確実に迷います。
バス停を降りてこの道を行くと・・・
突き当たりにシャウアーさんの工房があります

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■ Stowa Museum ■  
呼び鈴を鳴らして招き入れられると、まずはショールームというか応接間みたいなところに通されます。
# やはり長いこと商売やってメディアに露出してるとこういうところもちゃんとした感じになりますね。
ショールームにはシャウアーの時計とストーヴァの時計が置かれていて、色々と手にとって眺めることが出来ますが、残念ながらZeitmaschineもDigital 1もありませんでしたが。

その奥にさらにもう一部屋あって、そこはStowa Museumと銘打たれていました。
Stowaの昔のものが100本近く並べてあって、壮観です。
ってかつてのStowaが雲上ってわけでもないのでドイツ時計に興味がなければふ〜んって感じなのかもしれませんが、私のようなドイツ者だとかなり興奮します。
もちろんコレクションの中にはB-Uhr(LuftwaffeもKMも)もありますが、多くは1930年代〜1970年代の普通の腕時計でした。
その中から幾つか写真を撮ってきました。
ケースの作業工程
このデザインは絶対に復刻すべき、と力説してきました
この機械もいい機械ですね
万カレ風のも
万カレ風の中身

さて、1927年創業のStowa、来年は80周年だそうで、特別モデルを出すことも含め、色々と考えているようです。
日本限定モデルも企画があるとか。
さらに2008年はシャウアーさん自身が40歳になるということで、これもSchauerブランドの方で特別なモデルを企画中とのことで、こちらも楽しみですね。

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■ 工房の様子 ■  
工房の方も併せて覗いてまいりました。
現在、シャウアーさん以外に工房で時計を作っているのは若い方3名、それ以外にアシスタントの方、という陣容でやっています。
機械の多くは西ドイツ製というかプフォルツハイム近郊の製造のもので、やはりケースの磨き系の機械が多くあります。
ケースとかベゼルとか仕上げる機械群
これなんかはよく紹介されているような
ローターの製作はこちらで

で、ローターの仕上げについてあれやこれや聞いてるうちに、じゃあ実際にやってるところを見せようか、ということで実演していただきました。
洋銀のローターを仕上げ中その1
洋銀のローターを仕上げ中その2
さらには必ずシャウアーさん自身で仕上げるというSchauerのケースも実演していただきました。
無垢から切り出してきたケース
荒く機械で切ってから・・・
まずは荒いところを徹底的に落とし
最後はペーパーで手仕上げ
仕上げの動画 (aviファイル、約9MB)

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■ 一問一答 ■  
毎度お馴染みの一問一答なコーナーです。
ちょっと簡単めですが。

- 訪問にあわせて時計を仕上げて下さりありがとうございます。
- いや、待たせてしまって本当に申し訳ない。
 何せマネジメント系の雑用が多すぎて時計を作るのに十分な時間が取れてなくて本当に困っている。他のお客さんにも皆待ってもらっている状況で、早いとこ何とかしなくちゃと思っている。

- アイディアがありすぎて時間が足りないのでは?
- そういう側面は確かにある。来年はStowaの80周年だし、それをちゃんと記念するようなモデルを出したいと思っているし、さらに2008年は自分自身の40歳の誕生日だから、まずはこれまでの仕事を総括するようなモデルを出したいと思っている。
 (詳細については上の方にまとめてあります)

- 今、StowaとSchauerでそれぞれ時間のかけ方はどんなものですか?
- StowaとDuroweを97年に買った当時はまずはStowaとDuroweの昔のものを探すという作業がメインだったのもあって、Schauer8〜9割、StowaとDuroweで1〜2割だったけど、今はStowaが好調なこともあってStowaとDuroweで8〜9割、Schauerが1〜2割だねえ。
 まだ特別モデルは自分の手でやっていて、こっちのデリバリーは遅れているけど、それ以外は順調に出荷している。いずれ自分抜きで独立してできるようになるところまで持っていくつもり。

- Schauerの特別モデルってトゥールビヨンの復活とか変わった金属のケース?
- トゥールビヨンはプログレスだった頃にちょっと試しに作ったのが出たけど、その後すぐプログレスおかしくなっちゃったし、その後復活したけどエボーシュはけっこうな数を買わないと売ってくれないので、とりあえずペンディング。ツァイトマシーネのデザインはすごく気に入ってるからいつかまたやりたい。
 変わった金属のケースってチタンとか最近流行ってるようなもの?だったら色々テストしてみたけど硬度の問題や加工精度の問題で見送り。
鋼材に関してはダマスカス鋼で綺麗なパタンが出ないかテストしている。テストしてるっても、実際に作って売れるかどうかわからないし、そもそも均質になるかどうかもわからないけどね。

- StowaとSchauerの棲み分けっていうかブランディングやプロダクトラインをどう考えてます?
- Stowaはあまり高くない値段でオーソドックスなもの、特に昔のデザインの復刻版、というようなところからは大きくは逸脱しない。クロノグラフだとかをやってもきっとそうだろうね。
Schauerブランドも別にコンプリ系を狙うわけではなく、今のクロノグラフ中心のラインアップで、自分自身が作ってきたデザインはもうアイコンになっているし、これでしばらく行くことになるよ。

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