■ ヘンチェル訪問記 #2 ■  
ハンブルグはヘンチェルさんところへ再び。
Hentschelの表記について、何人かに発音してもらいましたが、ヘンチェルともヘンシェルとも聞こえるのですね。ゆっくり発音してもらうとHentとschelで分かれるように聞こえるのでtの発音が強いか弱いかで聞こえ方が異なるようです。
ドイツ語発音に慣れないというか英語発音ならヘンチェルの方が通じますし、本人いわくヘンチェルの方が正しいそうですので、ドイツ時計バカ一代としてはヘンチェルという表記に統一したいと思います。

以下それぞれ簡単にまとめてみました。
新機軸とか今後の方針とか
H1のオプション
新作とか
Biforaモデルほぼ完成

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visited: 09/03/04
written: 09/12/04

■ 新機軸とか今後の方針とか ■  
今回の再訪の最大の理由は、自分の注文した時計が完成しているかも?というのもあったのですが、ウェブサイトではいまひとつわかりにくい何が注文できて値段は幾らなのかというのを再確認するためでありました。
実際、その辺どうなの?と聞いてみたところ、どうも彼も思い悩んでいるらしく、少数のデッドストックのムーヴメントをカタログ化してもすぐになくなってお客さんに迷惑かけるのも嫌だし、いちいちカタログをアップデートしても混乱するだけだから、ということで、H1を少量多品種路線に持っていく方向に切り替えたい、ということでした。
 # 他にも裏スケの問い合わせが多いとか、H2では少量多品種には対応できないとか、色々あるようです。

で、具体的に何をするかというと、
 - 今までどおりデッドストックのムーヴメントは探し続ける
 - H1のケースに適合するムーヴメントを中心に取り揃える(11.5リーニュということですね)
 - 手持ちのデッドストックの針ももっと紹介したい
 - H1に関してはダイアルも多様化できる目処がたちそう
 - ウェブサイトで組み合わせを選べるようにする(写真を使ったシミュレーターみたいなものを考えている)
 - で、これを主に日本と台湾向けに展開することを考えている
 - 併せてH1のケースを日常生活防水にする(現在は非防水)
 - 値段は今まで通り(WGパラジウムで約3800ユーロ、YGで約3500ユーロ)
ということだそうです。

機械やダイアルの話をお伺いしている限りでは、それぞれのオプションは5〜20個くらいの限定、という方向になりそうでしたし、場合によっては無茶でない限りリクエストも可能な感じになってきてます。
ので、古い機械に好きなデザイン&名前の刻印ということを考えれば、古い機械が好きな方に手頃なワンオフものを提供というスタンスが明確になりつつあるように思います。
 # マンハイムのLottermannさんとこだと完全なメイドトゥオーダーによるワンオフもの、って感じになると思いますけど。

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■ H1のオプション ■  
そんなわけで色々とネタを仕込んでいるような状況でありましたが、とりあえず現段階で提供可能なものについて、色々ご紹介頂きました。

■ムーヴメント
従来のAS1130とAS1188に加えて、この辺りはいつでも、だそうです。

ETA 900
これはEskaという零細メーカーで用いられていたもののようですが・・・スイス・エボーシュからETAへの一連の統廃合の中で忘れられた機械のようで、ETAも知らん、とか言ってるようです(笑 11.5リーニュ。
ETA 900

AS 1716-17
ア・シールド1716-17は薄型自動巻きで、6時位置にデイト機能が付いてます。自動巻きのギア配置はAS特有のもの。11.5リーニュ。
AS 1716-17

Bifora 130
後述しますが私の注文したのはこれ。あと5本くらい作成可能だそうです。
Biforaは他に115もあったようですが、これはトリートメント中だそうで何個使えるか目処が立ってないとのことでした。

FHF138.001
前回の訪問記でもご紹介&すでにウェブにも正式に出ていますが、機械の写真はなかったと思いますんで。
FHF138.001

■ダイアル
ダイアルも試作段階ではありますが色々とありました。
シルバー&ローマ数字
ラッカー白&ローマ数字
黒&金数字
シャンパン&金楔

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■ 新作とか ■  
そのH1を少量多品種化するという話はさておき、懸案の自作ムーブはどうなってんの?という話です。
これも色々話を聞いたのですが、とにかくオフレコの話が多くて、書けません。ごめんなさい。
でもハンブルグの時計学校を卒業した新人さんが手伝いに来ることになったそうで、ご紹介を受けました。ヘンシェルさんは平日はほとんどアンティークやヴィンテージの修理をしていて、H1とH2の製作は土日に集中しているのだそうで、これで自作ムーヴとなると・・・ということで戦力増強との由。
ということでいよいよ本格的に、ですかね。

会話の中でひとつ盛り上がったのは緩急調整をどうするか、で、どうやらスワンネックとは違う微調整機を付けたいようです。
どうせなら勾玉どうですか?とか提案してきましたが、まあ腕時計でそれをやるのは無理だよね・・・という結論に。でも彼らがやろうとしてるのも腕じゃ無理っぽい気がしますが(笑
ムスターシュ・アンクルなんかできない?って聞いたら、腕時計のサイズじゃ加工できないし、できたとしてもあれはあまり精度を追うには無意味なんだそうで、一笑に付されてしまいました。

いずれにしても来年か再来年を目指しているそうなので、是非お楽しみに。

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■ Biforaモデルほぼ完成 ■  
さて、私が注文していたドイツ時計バカ一代モデルですが、ほぼ完成しておりました。
ほぼ、というのは、ケースの磨きが大変で作り直したい、というのと、ダイアルの足が上手く合わなくて接着ベースならすぐできるのだけど、それじゃ嫌なら作り直すよ、ということだったんですが、私の方でもどうせ日本ではまだ使えるほど涼しくなってないし、まだしばらく海外あちこちうろつく予定だから待ちますよ、ということでもう少し待つことになりました。

で、ムーヴメントは初のお披露目となると思いますが、Bifora130をパラジウムメッキ&青ネジ&ペルラージュ仕上げにしていただいてます。
 # 120だったと思ってたんですがまあいいか(汗
Bifora cal.130は有名なcal.120よりもひとまわり大きく、Biforaでは唯一の13リーニュの機械だそうです。
写真見ていただくとわかる通り、輪列に6時位置に少しスペースがありますが、これは日付の歯車がこの辺に入っているからだと思われます。日付の入っている機械としては相当薄い部類に入るそうですが・・・
機械は完成

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