■ ブランシェ訪問記 ■  
ドイツ時計にまた新たなブランドが、ということでまたまた無理をお願いしていってまいりました。
一点モノのレギュレータートゥールビヨンがArmbanduhrenなどで紹介されていたのがキッカケでマンハイムのLottermann & Sohneを知ったわけですが、Lottermann師とメールでやりとりしている中、新しいブランド立ち上げたので興味あったら買ってみてね、と紹介されたのがこのブランシェ(Blancier)でした。
このブランシェについては、製作とメンテはマンハイムのLottermann & Sohneではあるのですが、ブランドの立ち上げ、マーケティング、販売などはロッテルダムのKamermanさんが担当しています。
 # 一点モノはLottermann & Sohne、組み合わせを選択するものはBlancierとブランドをわける方向のようです。

ということで、ロッテルダムで仕事があったので打診してみたところ、Kamermanさんがご自宅に招いて下さったので、お邪魔してきました。
この場を借りて改めて御礼申し上げます。

以下それぞれ簡単にまとめてみました。
Kamermanさん
Blancierという時計

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visited: 03/14/05
written: 04/15/05

■ Kamermanさん ■  
ブランシェのサイト、特にyour watchというところを見るとインターフェース的に丁寧に作りこまれていて、シミュレーションと注文が驚くほど簡単にできるようになっていますが、これはこのブランドを立ち上げたKamermanさんがソフト会社経営、ということで疑問が氷解。
これだけのことができれば後はマーケティングだけだよな確かに、と唸ってしまいます。

Kamermanさん自身は単なる時計愛好家で、特にファン・ダー・クラウ(以下vdKとします)とオリエントが好きだとのこと。
コレクターとしては「モノに見合う値段であること」そして「作っている人の人となりを感じることができること」が重要だとおっしゃっていて、ゆえに前述のオリエントやvdKの他、クロノスイスなども好きなメーカーとの由。
作っている人の人となりを感じる、というのはとりもなおさず「コレクターの気持ちを理解していること」そして「コレクターとの対話を大事にできること」でもある、という風にもおっしゃってました。
その意味では日本に棲んでいる私の立場からはvdKってそうなの?と思ってしまいますが、やはりそこはオランダ在住、何度か工房に遊びに行っているそうです。そしてムーンフェイズの顔つきやらムーヴの彫金なんやらお願いできるとのことで、なんとも羨ましい限りです。
いずれにしてもオリエントとvdKを並べて愛せるそのコレクター魂、なんと潔いことでしょうか。

ああ、そうそう、オリエントにはリクエストがあるそうで、英語サイトはどこに何が載ってるかさっぱりわからないので、是非とも改善してほしい、とおっしゃってました。
オリエントとファン・ダー・クラウを並べて
※以下、写真はすべてKamermanさんから頂戴し、許可を得て掲載しています。

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■ Blancierという時計 ■  
さて、そのブランシェですが、基本的な発想は「リーズナブルでかつパーソナル」とのことです。
選択の幅を絞ることでコストを抑えてリーズナブルな価格を実現できる、とのことですが、それでもブランシェのサイトを見ると、6種類の針、2種類のケース素材、2種類のベゼル、3種類の竜頭、5種類のダイアル、4種類のムーヴメント装飾を選択できるわけで、それなりにパーソナライズできる、という方法を選択したそうです。日本ではクォーツでシチズンがやってましたが、機械式では初めての試みかもしれません。あるいは懐中の時代のようでもあります。

ウェブにはまだ2針のみですが、特注ではスモセコやレギュレーターも可能になる予定だそうで、さらにはウェブのほうではダイアルデザインのファイルもアップロードして自由にできるようにしたいとのこと。
試作品、Kamermanさんの名前が入ったスモセコモデル
試作品、レギュレーターモデル
スモセコモデルと通常モデルの裏
これも試作品かな?

■実はドーンブリュートの姉妹品?
さて、実物を見たところ、これはドーンブリュートの姉妹品?と思わせることがいくつかありました。
- 化粧箱:例のクロノメーター風に顔だけ出す木箱です
- ケース:径や厚さのサイズまで一緒か?とか思いました
- ダイアル:変更後のドーンブリュートと一緒の質感と仕上げでした
- 針:青焼きのは変更後のドーンブリュートと同じところで作ってますね
ということで、ガワはドーンブリュートとある意味同等、後はモルニヤの機械に装飾を施したものを好むか、ユニタスを大改造したものを好むか、という選択になるのでしょう。いやそれにしても値段が違いすぎるかもと思いますが(笑

■謎トゥールビヨン
ていうかトゥールビヨンの意味ないじゃん?とかって笑って話をしてたんですが、トゥールビヨンを搭載したテーブルクロックも販売に向け準備中だそうです。
 # というか、機械を見るためにひっくり返す際の姿勢差を補正する、みたいな話だったりするのかも・・・
値段次第では買うかな?買うかも(笑
テーブルクロック
トゥールビヨンは下から見られます

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