■ Albert Lescow Osnabruck ■  
これはオスナブリュックのAlbert Lescowという時計師の手によるもので、1850年代後半〜70年代前半のものと思われます。
Albert Lescowならびにオスナブリュックの時計産業については、
Uhrmacherei in Osnabrueck im 19. Jahrhundert 1
Uhrmacherei in Osnabrueck im 19. Jahrhundert 2
といったページを紐解くと、他のドイツの都市と同じく、教会の時計の製作ならびにメンテを司っていた鍛冶屋さんのギルドから派生したことや、19世紀初頭に急拡大したことがわかります。
Lescow家はその中でもCramer家、Lautz家、Rehm家などと共に時計師の一族だったようですね。
 # リンク先のページ、時計ギルドの掟や時計の評価なんぞも書いてあって面白い資料です。

ムーヴメント自体はスイスのもので、14リーニュ、15石と小型ながら十分な数の石が入っています。ケースが18Kで針も凝った形状・加工ですから、ムーヴメントと併せて考えるに結構な高級品だったのではないかと推測したくなるところです。
脱進機はイングリッシュレバーの派生系のright angle escapmentの亜種ですかね。right angle escapementは錘の形に各々特徴があるように思いますが、これはゴルフクラブ型とでも呼べましょうか。

Albert Lescow, Osnabruck
year: circa 1850-1870
size: 14 linge (32mm)
escapement: right angle escapement (swiss patent lever?)
notes:
Triple signed. Most probably Swiss made.

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