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グラスヒュッテの「スタイル」といった時に想い起こされるのは3/4プレートだったり、角穴車・丸穴車の渦巻き模様だったりするワケですが、それだけでない部分も少なからずあって、何を以ってその「スタイル」の継承者とするか、ということについて少々世間様と違うことを思っていたりします。
真に系譜の上での正統を謳いうるのは、現在のランゲ&ゾーネ、グラスヒュッテ・オリジナル、ユニオン・グラスヒュッテの3社に過ぎず、時計店・修理店としてのスタートであるラング&ハイネやドーンブリュートはグラスヒュッテの系譜の上では異端と位置付けられる存在なのかもしれません。
店の所在もそれぞれドレスデン、カルベ(グラスヒュッテからかなり離れたザクセン・アンハルト州)と、ノモス以上にグラスヒュッテの正統からは遠い存在のハズではあります。
が、かつてのA.ランゲ&ゾーネやグラスヒュッテの伝統を忠実に再現しようとしている、という意味において、ドーンブリュートとラング&ハイネは紛れもないグラスヒュッテの正統といえましょう。
純血主義を闇雲に信奉する気は全くありませんが、巷間よく知られているように、90年代初頭〜中盤の再興時にランゲ&ゾーネはLMHグループの、グラスヒュッテ・オリジナルとユニオンはフランス・エボーシュ社の協力を仰いでおり、現行のムーヴメントの設計に多大な影響を及ぼしています。
系譜上の正統である彼らの謳うところの「グラスヒュッテの伝統」とは3/4プレートなどのあくまで表向きの記号なのだということであれば、「伝統」という価値観・評価軸においてはいささか寂しいものがあることを認めなければならないでしょう。
倣う対象としてラング&ハイネは第1次大戦前の、ドーンブリュートは戦間期〜第2次大戦中の、という違いはあるにしても、ランゲ&ゾーネの表向きのスタイルのみならず、当時の仕様・設計に可能な限り忠実たらんとしているように思え、その思想は機械式時計として王道である限りにおいて十分に支持されうるものでしょう。
こうした頑固さは進化と共に大いなる価値であろうと思ってしまうのでした。
・・・ということでドーンブリュートのKal.99.2が倣ったと思しきA.ランゲ&ゾーネのKal.48パワリザと並べてみました。

まさに阿吽、ということで阿形、吽形にもご登場願いました。
# ってちょっと違うかも(笑
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