非常に微妙な感じだけどれっきとしたランゲ、というのをご紹介。
ランゲの時計の輸出先は世界各国になりますが、あまり売れ行きが芳しくなかったのか、各市場でのハヤリを意識した意匠に作り変えていることがあります。
そのうちこれは見事にアメリカ市場向けの作り方ですね。ハミルトンのコピーですか?みたいな。
ここでは3/4プレートではなく分割プレート、金ギルト加工ではなくダマスキン、角穴車のネジが2本ではなく1本、テンプ受けブリッジがナマコ型ではない、などと、譲れる限りグラスヒュッテ仕様を捨て、アメリカ市場向けに作られています。
21jewelsだのAdjustedだの、涙ぐましい努力の跡が(笑。
それでもグラスヒュッテ・レバーな脱進機やアンクル受けの形状、スワンネックの形状、チラネジの配置などにグラスヒュッテの特徴を残していますね。
シャトンネジ止めやダイヤのエンドストーンから1Aグレードと窺い知れます。
残念なことにケースは後付と聞いてますが、それでもそれなりに古い時代に丁寧に作られたと思しき14Kのもので、いつの持ち主かわかりませんがちゃんとしておいてくれてありがとう、てなもんです。
それともひょっとしていわゆるSalesman's display backとかといわれる最初から裏スケなケースだったりするのかな?だとすればそれはそれでまたランゲには珍しいという話になろうかと思います。
# ちなみにJ.W.BensonやFrodshamのコピーですか?というようなブリッジ形状(丸穴・角穴もブリッジの下)のものも存在しています。
A. Lange & Sohne, 1A grade
year: 1906
size: 18 linge (40mm+)
escapement: Glashutte lever
notes:
This is an unusual ALS watch, styled in typical American - damaskeen, seperated bridge, etc.
Still we can find the anker, the anker bridge, the chatons, are made in Glashutte style. And the gold chatons, the trains, the diamond end-stone suggest 1A grade.
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